中小企業診断士試験 2次 平成30年事例3

※完全に個人の意見です。解答は書いていません。こんな考え方の人もいるのかーといったスタンスで読んでいただけると幸いです。

対象読者

  • 中小企業診断士に興味のある方
  • 中小企業診断士試験 2次に向けて準備中の方

設問解釈

2次試験の回答のプロセスとしてまず設問解釈がとても重要です。
・何が問われているのか?
・何が制約として書いてあるのか?
などです

例えば
設問2、3は図を分析してとあります。そのため、与件文から情報を取ってきて回答だけでは高得点は得られません。与件文+図の分析結果が必要です。
設問4ではコンピュータ化のために整備しておくことです。コンピュータ化ではないので注意が必要です。

問1

これは定番のSWOT分析問題ですね。強みを問われていると考えていいと思います。
ただ、環境の変化があった後という制約がありますね。
さらに、ここではC社がXXを実行し、その結果強みを得たと考えるとXXの部分が重要なのかなという印象です。

問2

この問題は「作業方法」と書いています。そのため、作業方法について言及するという制約がつきます。
そのため、生産計画など作業内容と異なることを回答に書いても点をもらえない可能性が高いです。
また、図を分析してともあります。そのため、図の分析結果が回答に盛り込まれる必要があります。

問3

ここも2と同様に図の分析結果をいれる必要があります。また、生産計画の話です。作業内容のことを書いても高得点にはつながらないと思います。

問4

ここは事前に整備する内容であり、IT化ど真ん中というよりは、少しずらしていますね。この段階だといやらしい問題ですね。

問5

これはよくある戦略系の問題ですね。戦略の話なので、作業内容や生産管理のことというよりは、
どうやって強みを活かして会社を成長させるかや社長の思いにどう答えるかをを考える必要があります。

回答

解答は書いていません。ただ思ったことをつらつら書いているだけですので、ご承知おきください。

問1

理由を問われているのですが、これは強みを問われていると思っています。
私は強みを分析する問題においてはSWOT分析+VRIO分析を行うのが良いと思っています。

例えば「技術力強化」だけをここで挙げた場合だとVRIOのどれにあたるのかなとあまりはっきりしません。
一方で人材育成、技能士といった文言はOの部分に当たると考えられます。そのため、Oまで到達している上での技術力強化なので、他社が真似できないより強力な強みとして認識できます。
なので、ここでは何を実施したかもいれて記述するがいいと思います。

部門設立→O、人材育成→O、団地で共同開発なども他社は真似できないですね。

問2

この問題について議論することがあったので、思うことを書きたいと思います。
多くの解答で右側の成型機の待ちについて、問題を指摘している件についてです。

これって作業内容が悪いからなのでしょうか?
こういう計画をたてているのが問題では?と私は思っています。

製品Aは需要よりも大きいサイズのロットを一気に生産する計画にしていると与件文にあります。それが原因だ!と思っていて、あまりこの待ち時間をどうこうするという回答は的外れな感じがしています。

一方で、左側に書かれている段取りについては、かなりツッコミを入れたくなりますね。

ツッコミの前に段取りについて分類します。

段取りは大きく分けると
 ・内段取り
 ・外段取り
があり、内段取りは設備を止めて行う段取りとなるため、内段取りを減らす必要があります。

本事例で図示されている左側部分は全て内段取りです。なので、このすべての時間で設備は止まっていることになりますね。
社長は段取り時間を短くしたいといっていたのに、こんなに無駄に内段取りをしていたとは…

では、本題の内段取りを減らすにはです。
1.内段取りの外段取り化:「移動や探す時間」などがその部分に該当します。
  設備が動いている間に事前にやればいいので、設備を止める必要がないです。
2.内段取りの短縮:③調整、トライが該当すると思います。
  短縮方法は3S、ECRS、ジグを用いる、マニュアル化、OJTなどがあると思います。

以上より、段取り時間を短くします。(上記1、2以外にもあると思います)

問3

これも2と図を分析する問題です。ここは結構素直なのかなと、生産計画の立て方でおかしな所(ロットサイズや成型機基準で計画立案など)を指摘することに加え、図の分析した結果を入れてください。間隔がまばらであったり、在庫の推移のことなどですね。

問4

これも素直な問題と思います。識別コードがないや、材料が定置管理されていないと書かれているので、できていないことをできるようにすると書くだけかと思います。

またコンピュータ化なので、ルール化されている必要があります。そのため、標準化、マニュアル化、訓練なども解答に含まれてもいいと思います。

この問題は文字が余ってしまいました。その時は4Mの観点で何か付け足せるなら気づきを追加するという荒技を使うのもありです。

問5

戦略系の話ですね

これはこれという独自技術(インサート成型)が与件文にあるので、それを書けばOKと思います。

その技術を使えばニーズがある短納期やコスト削減ができます。
なので、その技術を使って、付加価値向上と取引先拡大とかですかね

強みを推して、未来への提言をして下さい。
与件文の中の強みを使って、社長の思いを汲み取り、戦略を記述できれば、0点と言うことはないと思います。

まとめ

問4以外はトリッキーな問題はなかったのかなという印象です。

事例3はシンプルに与件文から問題点を抽出して、その問題に対して改善策を入れる

を徹底すれば、60点近く取れると思います。

以上です。

問2については皆さんの意見をコメントに書いていただけると幸いです。

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